旧いレンズシャッター機を買った。
シャッターの戻りは渋ってるし、
巻上げもスムーズではなく、外観もくたびれていた。
そんな使いものになりそうにないカメラだけど、
唯一といっていい魅力が「トリガーワインダー」。
このカメラには、フィルム巻上げは、トリガーワインダーでしかできない。
レンズ下のトリガーレバーの爪を起こして、左手の中指で弧を描くように巻き上げる。
ピントリングも、無限遠から最短の1mまで、左の親指で60度くらい回すだけ。
左手をカメラ下部に固定したまま、操作ができる。
さらに絞りとシャッター速度をいったん決めれば、EV値が固定されたまま、
絞りとシャッター速度が連動して変化する。
これは意外と使いやすい。
巻上げ感触とかレリーズをちょっとだけ分解して改善することができた。
でも、アルミの軸受けだけはどうやっても感触が悪い。
アルマイトの弁当箱を開けるときのような感じ。
せめて真鍮だったら・・・。
割り切りが気に入ったので、皮ストラップをあつらえてみた。
「中古カメラウィルス図鑑」に載ってるカメラの真似になりそうだけど、
黒塗りもかっこよさげだなあ。
(すでに、メタルプライマーと黒のウレタン塗料を買ってあったりする・・・)